COLUMN トレーナーコラム

効果、結果を出すだけじゃない。
トレーニング以上の価値を提供する、それこそがトレーナーの仕事

スポーツトレーナーを目指した学生時代。
さまざまな経験を経てJPECへ

林さんはマウンテンバイクが趣味だそうですね。

始めたのは3年前くらい前です。お客様に誘っていただき日帰りで琵琶湖を一周したのがきっかけでした。ひとりで実家のある舞鶴に帰ったり、伊勢神宮、鳥取砂丘といろいろ行きました。

どんなところが楽しいですか?

もともと単調なことをずっとやるのが苦じゃないタイプなんです。街並みを眺めたり、坂道を登った後の気持ちよさを感じたり、「あ、空気が変わったな」って分かったり。

トレーナーとして10年のキャリアがあるそうですが、トレーニング自体はいつから始められたんですか?

部活でもやっていましたが、本格的に学び出したのはスポーツトレーナーを目指して専門学校に行ってからです。

なぜスポーツトレーナーを目指されたんでしょうか?

陸上をしていたんですが怪我ばかりで。そのときに関わった方がトレーナーをされていて興味をもちました。体を触りながら「これ痛い?」「これはどう?」と。かっこいいな、こんな仕事があるんだなと思いました。怪我で思うように動けない苦しさも知ったので、自分もそういう人のサポートができたらと。

専門学校を卒業された後は?

トレーナーを目指す中でイメージと違う部分を感じて強い気持ちにならなかったんです。それで方向転換してフィットネスの指導に入ろう、トレーニングをもっと学ぼうかなと思うようになりました。実際に入ったのが高齢者施設に併設されているフィットネス。利用者もほとんどが高齢者で、体が不自由な方への運動や栄養指導などもさせていただきました。
その後、もう少し勉強をしたいと思って研修の充実した大手のスポーツクラブに入り、トレーニングの理論なんかも学びました。

その後にJPECへ?

いえ、ここに来る前は完全個室でマンツーマントレーニングを行うプライベートジムにいました。人前に出るのが苦手なので自分に合っていたこともあり6年ほど働きました。その時にスカウトしていただき、今に至ります。

知識や技術より前にトレーナーとして必要なスキル

ここではどんなことを目指されていますか?

スカウトをいただいたとき、人材育成をしたいというお話をしたんです。前職でも新卒の採用から育成までやっていて、人が成長していくところに関わりたいなと。
実際にトレーナーの育成、アルバイトの教育をさせてもらっていますが、めちゃくちゃしんどいです(笑)。

どういうトレーナーに育てたいですか?

まずは接客業としての基本スキルの底上げをしたいんです。みんなトレーニングの知識はあるものの、接客業としての基本がまだまだだな、と。

林さんはそれをどうやって身につけられたんですか?

前々職の大手スポーツクラブです。言葉遣いはもちろん、立ち方まで決まっていました。でもそれはごく普通のことですよね。僕はその先のホスピタリティを大切にしたいと思っています。
前職のプレイベートジムは関西でもかなり会費が高い方で来られるのは社長クラスの方。それで「どうすれば料金に見合ったサービスができるだろう」と考えるようになりました。

なるほど。

サービスをルーティン化すると何の感動も生まれないんですよね。どういう感動、特別感をプレゼントできるか。会話の内容から部屋の準備、掃除のやり方、どの位置にコップを置いたらそのお客様が取りやすいのか。そういったことがとても大事だなと。

教育するにはまず、高い水準を知ってもらう必要がありそうですね。

そうですね。そこが悩んでいるところです。
まずは僕自身がやって見本を見せる、環境を味わってもらう、できたら褒める、という繰り返しかなと思います。あとは、なぜそれをするべきかという理由も伝えたいですね。

ひとりひとりと真摯に向き合って
ここでの時間を価値あるものに

林さんの強みは何ですか?

うーん、真面目さかなぁと思います。

林さんにとっての真面目とは?

裏切らないことですかね。人の信頼とか期待とかを。「期待に応えるな。期待を越えろ!」という言葉を目にしたことがあって、僕はいま教育を任されている立場としてそれを意識しています。コツコツと積み重ねていくしかないですね。

林さんにとってトレーニングとは?

しんどいもの。やった分だけ返ってくるもの。

しんどくても続けられるのはどうしてですか?

自分との戦いですよね。妥協しようと思えばできる。でもここでやめたら自分に負けるなと。自転車も一緒です。そうすると楽しさの方が勝ってくる。
しんどいからこそ、まずは自分がやりやすい環境をつくる必要があります。一般の方であればパーソナルを受けるというのも手です。指導する側としては基本的なトレーニングの中でそれぞれの弱い部分、性格や技術の様子を見ながら進めていく必要があります。

林さんはきっと、お客様の変化、弱い部分を感じるのが得意なんですね。

得意というよりテクニックですね。本を読んで勉強もしたし、経験からも学びました。結局のところ「いかに仕事のことを考えているか」だと思うんです。どういうスタンスでやるか、どれだけその人のことを考えているか。

僕のお客様を見ると、成果を出した方だけが続くわけではなく、成果が出なくても続く方がいらっしゃる。それはトレーニングやこの空間、もしくは僕の接客に満足を感じていただけているのかな、と思うんです。
スポーツ選手のように厳しいトレーニングをしたい、という人には強く響かないかもしれないけど、一般の方でいうとそういうホスピタリティの部分を高めていく、その時間を価値あるものにしていくことの方がマッチするんじゃないかなと。

なるほど。トレーニング自体はつらいものだけど、その時間をトレーナーとして関わることによって価値のあるものにしていく。

そうです。ホスピタリティのこと、相手のことを真剣に考える。何が必要かはお客様によってさまざまですが、そこに向き合って価値を上げていく。

それが相手を裏切らない、期待を超えるという真面目さなんですね。自分のメソッドを伝えるだけじゃなくて、相手がどう感じているのかを常に受け止めようとしている。

対人の仕事なのでマニュアルになってはダメだし、考えることをやめるのもダメです。常に意識していかないと。お客様によって対応も変えますし、それぞれのレベルや性格を知りながらやるのは楽しいですよ。

だから強い関係性ができ、価値を感じていただけるんですね。

前の仕事を辞めるときお客様が声をかけてくださったんです。「うちの加圧ジムの店長になってほしい」とか、「僕が出資するからやったら?」と。本当にありがたいと思いました。この人たちと真面目に向き合ってきてよかったなと。

それは最高のご褒美ですね。

これからもそう思ってもらえるように頑張ろうと思いますし、JPECの中にももっと浸透させていきたいと思っています。

JPECホスピタリティ。まだまだ挑戦は続いていくわけですね。